北極の海氷は、8月下旬になっても、依然減少速度を鈍らせることなく減少を続けています。8月25日には、昨年更新された前最小記録(2005年9月22日の531.5万平方km)を今年も下回っています。
右図は、海氷モニタの海氷面積数値データから作成した、海氷が最も融解する6月から9月までの海氷域の面積の変化率(1日毎の変化量)をグラフにしたものです。
0より小さいマイナスの値は、海氷が減少していることを、プラスの値は、海氷が増加に転じていることを示しています。
例年、8月の中旬を過ぎると、海氷の減少速度は鈍り始めます(つまり、7月以降、変化率で-5~-10万平方km/日前後で推移してきたものが、例年であれば、徐々に0に向かって上昇を始めます)。しかし、今年の変化率は、グラフ上に赤い太線で示しているように、8月下旬になっても10万平方km/日を超える高い減少率が記録されるなど、依然高い減少速度で減少を続けています。
果たして、昨年の最小面積記録(425.5万平方km)にどこまで近づくのか、あるいは、越えてしまうのか。いずれにしても、北極海の海氷は、今年も、例年にない振る舞いを見せているといえるのかもしれません 。