Nakau, Koji: 2008年9月アーカイブ

アラスカやシベリアの様な広大な森林での全貌把握には、衛星による観測は不可欠です。 しかし、衛星による観測はどうしても誤差が含まれます。 そこで、森林火災検知の精度向上のため、JALと協力して火災観測を行っています。 今年の観測は9月12日で終了し、観測期間中に263件の観測報告を頂きました。 観測地域の内訳は252件が大火災の起きたシベリア、10件がアラスカ、1件が カリマンタン島です。 下図では、今年多発したシベリアの火災発生状況を示しています。 青線がJALの欧州線航路、 小さい飛行機マークがJALによる森林火災観測時の航空機位置、 そこから伸びる黒線が火災のあった方向、 黄色い楕円形が火災を含むと考えられる範囲を示しています。
シベリアに火災の報告件数が多かったのは、アラスカでは森林火災が少なかった一方、 シベリアでは火災が多発していた事によります。 下図をご覧ください、4月、5月、6月と、雪解けで春の到来が北へ向かうにつれ火災も 北へ移り大きな面積が焼失しました。

日本では春はみずみずしい緑が印象的ですが、北方林では、春になっても冬に寒さで 凍った地面がまだ解けず、木々は根から十分な水を吸収できません。 シベリアで落葉松が多いのは、春先の乾燥に耐えるためとの事です。 そのような訳で、春は北方林では森林火災が起きやすい季節なのです。
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2008年4月(赤:火災検出地点)
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2008年5月(赤:火災検出地点)
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2008年6月(赤:火災検出地点)